古高点描
1・2学年探究活動合同発表会 実施報告
令和6年度 総合的な探究の時間
探究企画班
1・2学年探究活動合同発表会 実施報告
令和7年3月21日(金)、古川高校第一体育館にて、1年間の探究活動の総まとめである1・2学年探究活動合同発表会が開催されました。本年度発足し1年生の探究活動にご協力いただいた古川高校学校運営協議会の委員の方々にも参加していただきました。
1,2年生はこの1年間、自分の興味関心に基づいて、1国際問題・政治経済、2言語・異文化理解、3教育、4生活・社会・福祉、5科学技術、6医療・看護、7環境・自然科学、8情報・メディアの8つの分野に分かれ、それぞれの課題を設定し、その解決策を探究する活動を行ってきました。
1年生は、学校運営協議会の委員を中心とした「古高サポーター」から提示されたミッションに対し、グループごとにテーマを設けて探究活動を行いました。フィールドワークを行う際には、「古高サポ-ター」に紹介していただいたフィールドに出かけたり、自分たちで訪問先を探したりして実施しました。
2年生は、興味があることが学問的にどのように取り扱われているかを、論文を読むことで学び、それをさらに深めるための探究活動を個人で行いました。中には、先行研究で終わる生徒もいましたが、その学びを将来の進学先と結びつけるきっかけとなった生徒もいたようです。探究活動の終わりには、取り組んで来たことを『探究活動報告論文』という形でまとめました。
1,2年生とも、2月上旬、分野ごとにiPadを用いてスライドを作成し、口頭発表を行いました。 1年生の分野別発表会では、各分野の古高サポーターも参加し、講評をいただきました。それぞれの分野における優秀な探究活動を16組選出し、さらに探究企画班において、1年生4組、2年生4組を選出し、その8組が1・2年合同発表会で在校生全員の前で発表しました。
どの発表も課題設定がしっかりしており、探究方法もよく考えられていました。今年度は身近な疑問を科学的に分析した探究活動が複数見られました。発表態度もたいへん立派で、どの発表者も分かりやすく、聴衆を惹きつける工夫をこらした発表となっていました。スライドも、文字の大きさを工夫したり、絵や写真、図を用いたりして、分かりやすく見ていて興味深いものでした。
発表を聞いていた生徒からは、発表が終わる度に活発な質問が飛びだし、主体的に聞いている様子が伝わってきました。1年生は今回の2年生の発表を見て、来年度の個人での探究活動で目指すべき姿を知り、それを超えた探究活動に取り組んでほしいと思います。なお、来年度の合同発表会は、新1年生にも聞かせるために、令和8年の5月に実施する予定です。令和7年度は1,2年生とも探究活動にじっくり取り組める時間が増えるため、より充実した探究活動になることを期待しています。
会場の設営や司会、評価についての説明、質疑応答のマイクの受け渡し、後片づけを1、2年生の総探係や視聴覚委員の協力で行いました。発表の素晴らしさだけでなく、係の生徒の行動から、古高生の責任感と行動力の高さを垣間見ることができました。
最後になりましたが、古高サポーターの方をはじめ、フィールドワークを受け入れていただいた方々、保護者の方も含めたアンケート調査にご協力いただいた方々、生徒の探究活動の充実のために、ご協力いただいた全ての方々に感謝を申し上げて、発表会の報告とさせていただきます。
文責:探究企画班 石川 薫
グループで発表を行う1年生
個人で発表を行う2年生
最優秀賞を獲得した河野 葵 君