古高からのお知らせ

NEW 【古高日記】 5月2日(金)  開校記念講話

 古川高校は憲法記念日である5月3日が開校記念日です。明治30年5月3日に宮城県尋常中学校志田郡立分校として県内2番目の尋常中学校として開校しました。宮城県第三中学校、宮城県古川中学校と名称が変わり、戦後の学制改革で昭和23年より現行の宮城県古川高等学校となり129年目を迎えました。現在まで約28000名もの卒業生が、県内はもとより全国各地、世界各国で活躍しています。
 本日は開講の記念として昭和51年卒・高28回生 クールジャパン機構社外取締役、前パイオニア株式会社代表取締役社長執行役員であります 森谷浩一先輩 をお迎えし「将来の可能性は無限です。しかし、人生は山あり。谷あり。」の演題でご講演をいただきました。
 パイオニア株式会社はオーディオメーカーです。 現在はカーオーディオやカーナビ分野で世界トップレベルのシェアを占め、従業員6500人を超える大企業です。
 森谷さんは古高卒業後、岩手大学人文社会科学部に進まれ、パイオニア入社。入社試験当日に会社の前で転んでしまい、破れたスーツのまま受験したことを入社の決め手にされたエピソードをスタートに寝る間もなく猛烈に働き、地方での営業で実績を残して、本社国内営業部営業企画課長、マーケティング部長等を経験、2005年から中国の統括会社である先鋒電子(中国)投資有限公司に異動し、董事兼総経理を経て、2015年代表取締役兼社長執行役員として、パイオニアの経営再建にあたるまでの「山あり、谷ありの人生」を語っていただきました。その中で人生の転機は、本社勤務時代にアメリカニューヨークに渡り「世界」を実感されたエピソードや中国での10年間の勤務で文化の違う異国で働くことの大変さとやりがいを熱く語られ非常に印象に残りました。海外へ出て世界を見ることの重要さやその価値が現役の古高生の心に強く刻まれたと思います。  
 地方の営業からスタートし、努力に努力を重ねて実績を上げ会社になくてはならない存在となり、中国での過酷な現場でも実績を上げ、会社がピンチの時期に社長を引き受け その難局を乗り越え、黒字化に導かれたまさにたたき上げの 日本を代表する経営者の言葉には深みと重みがありました。 
そして最後に、

「 前向きに 地道に 真面目に 挑戦し続ければ 

 最後には必ず輝く

 そして 置かれた場所で 花が咲くのです 」

 との激励の言葉をいただきました。
 古高生に勇気と希望を与えていただきました。感謝いたします。
 これからの古高生の活躍にどうぞご期待ください。